人が亡くなる時には、おおよそ時期を選んではくれません。寒い冬の日もあれば、暖かな春の日もあれば、梅雨空の日もあることでしょう。それでも、故人には等しく初めてのお盆が訪れます。ところで、そもそもお盆とは、ご先祖様が一年に一度、家に戻って来る時期だとされ、その時に親戚縁者が集う事から帰省の風習も始まりました。
一般的に云うお盆は8月13日から16日までの3日間を指しますが、宗派や地域によって、7月にお盆を行う事もあります。ところで、亡くなった人が初めて迎えるお盆が、いわゆる「新盆」で、この際には、迎え火とは別に、新たな仏様が迷わない様に提灯を自宅の玄関に掲げ、僧侶による読経でお迎えするのが盆法要です。
この時には、親族ばかりではなく、兼ねてより故人に縁のあった方も会いにいらっしゃるので、喪主はお見えになる方へのお礼として水菓子やお礼の品を用意し、もてなします。こうした風習は、やはり大事にしたいので、初めての盆法要に向けて、盆提灯の準備やお見えになった方々へのお礼の品の準備など、予め整えて置く必要があります。
葬儀にいらっしゃれなかった方も来て下さるかもしれませんので、足りなくならない様に多めに準備しておいた方がいいでしょう。